ヘッドハンティングされた元公務員・むらた部長の「おはよう!諸君!!」

ブログランキング1位獲得!【公務員ドラマ・伴沢直稀】&異色のキャリアでマネジメントを語ります

第3話 75歳の父親⑤「捜査関係事項照会書」【公務員ドラマ 伴沢直稀~俺たち就職氷河期入庁組~】

 初めての方は第1話①からお読みください

  

 

「大和田警察の者です」

 

『アルプス商事』と書かれた作業着を着た男はサッと警察手帳を見せ、サッとしまった。

 

「もう一度見せてもらえますか?」

 

「ああ・・・分かりました」

 

(なんかこのやりとり、見覚えがあるな・・・)

 

もう一人の異様にガタイのいい男も見覚えがある。

 

警察手帳をじっくり見て、写真と本人を見比べる

 

 

「宮田さんですね」

 

「先日はありがとうございました。」

 

「ああ、あの時の!」

 

優子のバカ旦那の時の警官二人だ。

 

「住民票と戸籍が欲しいのですが・・・」

 

と、大量の『捜査関係事項照会書』が提出された。

 

「こんなに・・・?」

 

「すいません。関係者が多いもので・・・」

 

パラパラとめくると、水田の名前も。

 

「少しお待ちください」

 

 

 

数が多いので美香と丸井にも手伝ってもらうことにした。

 

「なんか変・・・。」

 

すべての戸籍がフィリピン人がらみ。夫または元夫は50代から70代。そして、小さな子ども。

 

伴沢は、もう一つ奇妙な共通点を見つける。

 

(ほとんど全部同じ住所を経由してるな・・・)

 

15世帯分ほどの住民票と戸籍を渡すと、アルプス商事とガタイのいい二人はお礼もそこそこ、そそくさと帰っていった。

 

「あやしすぎますね・・・」

丸井は何度も首をかしげる

 

「警察はなにか掴んでいるんだろう。課長には報告しなくていいから」

 

「・・・・分かりました」

 

(もしもの時は、しっかり責任を取ってもらいますからね、課長)

 

視線の先の江口は、何も気が付いていない様子だった。

 

 

 

 

伴沢は倉庫にいた。

 

さっきの警察の請求した戸籍の情報を元に、出生届を探しに来ていた。

 

戸籍の届出書は本来であれば本籍地のある法務局に送付する。だから原本は市役所にはない。

 

しかし、大和田市の住民課は代々、届出書のコピーを保管していた。

 

(さすが、石橋を叩いて叩き壊す大和田市役所だぜ!)

 

届出書のコピーは何の意味もなく、保管義務もない。

 

届出書は受付番号順に整理されているが、段ボールにぎっしりと詰まっていて引っ張り出すのに一苦労。倉庫自体が狭いため、段ボール自体が何段にも積まれ、一つ一つが重い。

 

(やっぱり小澤を連れてくるべきだったか・・・。腰がやられそうだ)

 

なんとか、15枚を見つけ、一つ一つ確認すると

 

「これはさすがにヤバいな・・・」

 

その届出書には、伴沢の嫌な予感を裏付ける共通点が・・・。

 

 

 

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