日本銀行は20日、イールドカーブ・コントロール(長短金利操作、YCC)政策における10年国債金利の誘導水準を0%程度に維持しつつ、変動許容幅を従来の上下0.25%程度から同0.5%程度に拡大することを決定しました。
事実上の利上げ容認で、これを受けたドル円は一気に136円から132円に。
日経平均は爆下げしたなかで、利上げの恩恵を受ける銀行、生保株は軒並み急騰しました。
利上げは素直に地銀株にプラス?
長引く低金利政策で収益悪化を余儀なくされた銀行にとっては、利上げは悲願とも言えます。特にPBR0.1~0.2倍に放置されていた地銀株は上値の余地が相当あるように見えます。
しかし、「ここ数年、住宅ローンを借りた方の約7割程度が変動金利」との話を金融機関の融資担当者から聞くことができました。しかも、「最近の住宅ローンの審査はほとんど通る、通らないことはほぼない」とのこと
つまり、目先の低金利につられて少々無理な住宅ローンを組んでいる人が、意外といっぱいいるかもしれない、ということです。
今回の日銀の決定ですぐに金利が急上昇するわけではありませんが、日銀が金利上昇圧力に屈してさらなる金利上昇を容認すれば、変動金利の住宅ローンに跳ね返り、返済計画が狂う・・・というシナリオも十分に考えられます。
折しもこの物価高で家計は火の車、さらに金利上昇でダブルパンチとなれば、住専問題以来の深刻な金融不安という日本経済の土台を揺るがす問題に発展する最悪の展開も頭の片隅に入れておかなければいけないかもしれません。
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ちょっと気が早いですが、来年の宅建試験を目指す方へ
— むらた部長CEO(投資とマネジメント) (@muratamanager) 2022年12月22日
スキマ時間を有効活用できるかが、合格のカギです。
40代一発合格の私が言うので間違いなし!(たぶん)https://t.co/sBRdSAAG50#おはよう諸君!