むらた課長のマネジメント実践塾&公務員ドラマ「伴沢直稀」

40代でヘッドハンティングされた元公務員が、異色のキャリアでマネジメントを語ります。ライトノベルにも挑戦!

仕事にモチベーションは必要か??



仕事や勉強において、モチベーションを上げることは生産性の向上に不可欠でしょうか。自分のモチベーションを上げることはもちろん、他人(特に自分より下の立場にある人達)のモチベーションを上げることはとても困難です。では、どのような工夫をすれば他人のモチベーションを上手に上げることができるのでしょうか。

 ある大学生のアルバイト経験をもとに考えてみたいと思います。(以下、体験談)

 『私はある学習塾でのアルバイト経験があります。まあまあ大手の個別指導塾ですが、私の勤務先はテナントを借りたような形で社員もバイトも生徒もあまり多くない小規模な塾でした。

 とあることが原因で3カ月程度で辞めてしまいました。

 すぐ辞めたのには理由があります。塾長との相性が非常に悪かったのです。「これは良くないのでは??」と感じた塾長の行動が主に2点あります。

 一点目は過度なプレッシャーを与えることです。生徒の学力を伸ばしたいという気持ちはよくわかります。その感情は私にも十分ありました。

 試験期間に入る頃、塾長は休日に私に電話をかけてきました。内容は来る試験について「○○君には何点取らせたいと思いますか」「○○ちゃんにはどういう対策を計画していますか」といったもので、急かすような声調で私に問いかけてきました。その電話は30分以上に及び、もちろん時給等は発生しません。

 二点目は指導方法について完全に放置だったことです。採用後、私は研修を受けたり他の先生の授業を見学したりするものだと思い込んでいました。 

 しかし、いきなり生徒を任され、授業中も少し回ってくるくらいで指導について何も説明などはありませんでした。「わからないことがあったら聞いて」とは言われたものの、「わからないことがわからない状態」になってしまい、とにかくテキストを進めてどうにか授業を展開していました。

 これらの塾長の言動から、私は生徒の成績を伸ばすというモチベーションを完全に失ってしまい、いつの日かとにかくアルバイトが苦痛ということしか頭になくなってしまいました。』

 この体験から、他人のモチベーションを上げるポイントを三点考えていきたいと思います。

 一点目は最初からモチベーションをあげようと思わないことです。

 そもそも、モチベーションをあげようとすること自体が無理な話。上記の例であれば、目標設定してあげれば十分です。

例えば、「◎◎さんには80点以上取らせてあげたい。何ができる?」

 80点取らせるという目標ができましたね。あとは、部下に任せればよいのです。「では、重点課題を〇〇までに解いて、間違えた問題を重点的に指導します」

 二点目はマニュアルやルールを整えてから自由にさせることです。

 自由にやっていいと言われるほど窮屈なものはありません。どこまで自由なのか分からないからです。マニュアルとルールの中で、自由にさせることで、部下が自分で目標達成のために工夫をし始めるのです。

 三点目は、成功体験をさせることです。

 普段から30点しか取れていない生徒に、いきなり80点は難しいかもしれません。それならまずは50点を目指しましょう、と。「うまくできた」「成功した」という体験こそがモチベーションを生む源泉なのです。

 課題に対する生産性を上げるために、モチベーションの向上は重要です。ただ、モチベーションの本質を理解することが、生産性向上につながると思います。

 

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こうまるさんによる写真ACからの写真