とあるマネジメントの著書によると
「重要なのは自己評価よりも他者評価」
と書かれています。
確かに、どんなに自己評価が高くても業績には直結しません。
例えば、自称「世界一うまいラーメン屋」があったとします。
ここのラーメン屋の店主は「世界一うまいラーメン屋」と大きく看板を出しました。
開店当初は「世界一うまいラーメン屋」は話題になり、行列もできましたが、1週間もしないうちにお客さんは来なくなりました。
なぜって、「世界一うまいラーメン屋」は、不味かったからです。
どんなに自己評価が高くても、本当の評価を下すのは『お客さん=他者』ですよね。
一方で、こんなことも。
ラーメン屋を開業しようと準備をしようとしている男がいました。彼の作ったラーメンを試食した者は、そろって「うまい!」「きっと繁盛するよ」と太鼓判を押しています。
しかし、彼はなかなか開業しません。
なぜなら・・・彼は自分の作ったラーメンが気に入らないからです。
どんなに他者評価が高くても、『自己肯定感』が低いことで第一歩が踏み出せない、とか、本来の力が発揮できない、という問題もあります。
自己評価とどう違うのか、というと、相対的なものでは無いというところがポイント。
評価というものは、比較対象があって明確化されるところがありますが、『自己肯定感』はあくまで感覚的なものです。
部下のマネジメントをしていて、「本来の力を発揮していない」と感じたら、もしかすると自己肯定感が欠如しているのかもしれません。
また、自己肯定感欠如している状態が続くとメンタルヘルス不全に陥ることが多いと考えられます。
否定的な言葉を繰り返し受けていると、この状態になることが多いので、ついつい部下に否定的な表現で指導をしてしまうマネジメントをしている方は、部下のパフォーマンスを下げているかもしれません。
「褒めて伸ばす」とはまた違いますが、
1.否定形よりも肯定形の表現をつかって指導する
2.指導の結びはポジティブに
を心がけてみると、部下の自己肯定感を下げずに指導ができるようになりますよ。