止まらない「公務員人件費削減」
以下の記事で触れたように、コロナウイルスが猛威を奮っていなかったとしても、公務員は受難の時代がやってくると思っています。大人口減少時代に入りますから、税収減→公務員人件費削減の流れを変えることはもはや不可能です。
不況だから公務員人気が再燃する?
しかし、急激に景気が冷え込む中で、公務員人気は再燃すると言われています。
確かに労働条件上のメリットとして
1.解雇されにくい
2.昇給が確約されている
3.残業代がきちんと払われる(そうでないこともあるようですが・・・)
4.休みがとりやすい(そうでないところもあるようですが・・・)
と言われていますので、倒産不安ある民間企業よりも人気が出ることは必然かと思います。
スキルが蓄積しずらい職種
しかし、「安定しているから公務員」という理由だけで選んでしまうのは逆にリスクだと思います。
1.希望の部署に配属されるとは限らない
2.初任給が安い、財政難を理由とした給与カットが行われる
3.副業が禁止されている
4.民間に応用できるスキルが極端に少ない
5.評価基準があいまい、よって昇格基準もあいまい
そこそこの給与水準で意に沿わない仕事をやらされます。給料が少なくても、株などの投資で増やすか、パチンコで増やすか(?)ぐらいしかありません。できない上司やパワハラ上司にあたったら最悪です。転職しようにも民間で通用するスキルはありません。しがみつくしかないのです。
いままで解雇がなかったからといって、これから解雇されないとは限らない
すでに教員には免許更新制が導入され、一部では成績不良による分限免職が行われています。(公務員は雇用ではなく任用といいます。よって、解雇ではなく免職といいます。)民間企業で終身雇用制が崩壊しつつありますので、公務員だけが終身雇用が残ると考えるのは甘いと思うのは私だけでしょうか?
令和2年度は確実に税収が大きく下がります。落ち込み方は戦後最悪になることは間違いありません。特に財政の弱い地方では、職員給与のために債券発行と簡単にはいきません。首がつながればよい、という場面もあるかもしれません。
すでに組織に守ってもらうという時代は終わろうとしています。これからは、社会に通用するスキルを身に着け、社会の荒波にも通用する人間になっておくことがベターでしょう。
コロナウイルスにより日本経済は大きく落ち込むことになるでしょう。間違いなく公務員の給与は大きく下げられると思います。もしかしるとリストラがあるかもしれません。
公益というやりがい
公務員のやりがいは民間とは違い「営利ではなく公益」であることです。ここにやりがいを感じない限り、割に合わないと思う場面は(ごく一部の恵まれた人を除き)何度も訪れます。
公務員を選ぶ方には「社会貢献したい」という強い気持ちを持ってもらいたいと思います。
逆に、「安定している」「労働条件がよい」という理由で長続きするほど甘くはないことを指摘しておきます。
法律上も成績不良による分限免職は認められています。
ここだけの話
— ヘッドハンティングされた元公務員 むらた部長CEO (公務員ドラマ執筆中) (@muratamanager) 2020年6月13日
21年居たって役所のごく一部しか分からなかったのだから
たかが2ヶ月ちょいで役所の全てを悟ったかなようなツイート見ると
すごい超人か、すごい浅はかか、どちらかだな〜
と思う
…気持ちが前に向かないのであれば早めに辞めるのはありだと思うけど